営業利益・純利益・経常利益の違いをわかりやすく解説
2017.9.13
会社を経営していくには、常に利益を上げていかなくてはなりません。
また、なかなか業績が上がらないときには、その原因を考えるための判断する材料が必要ですよね。
このとき、営業利益・純利益・粗利益など様々な収益を理解することで、今後の経営を考えるのにも役立ちます。
そこで、営業利益・純利益・経常利益の違いについてわかりやすくご紹介致します。
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営業利益・純利益・粗利益など様々な違いをわかりやすく
会社には、営業利益や純利益、粗利益(売上総利益)など様々な利益があり、それにより会社の業績や収益が判断されます。
会社を経営するうえで、理解しておくべき営業利益・純利益・粗利益など様々な違いをわかりやすくご紹介致します。
営業利益とは?純利益・粗利益との違いとは
営業利益とは、会社の中心となる事業によって稼いだ利益のことです。
営業利益の計算するには、売り上げの総利益(粗利)から従業員にかかる人件費や事務所の賃貸料など商品などを売るために欠かすことのできない必要経費の支出を差し引いたものが営業利益となります。
最終利益になる当期純利益とは?「営業利益」「粗利益」の違い
当期純利益とは、会社の最終的な利益になります。
一時的な損失や利益を含めたものから、さらに支払うべき税金を引いたものがこれになります。
当期純利益によってその会社が年度によってどれだけの収益を得たのかがわかりますが、ただ一時的な儲けや損失も考えられるので、様々に区分された利益によって考慮するべきでしょう。
営業利益と純利益と粗利益~粗利益は売上総利益
粗利益は単純に売上総利益のことです。
粗利益は売上から仕入額や売上に係る経費(仕入れの運賃や在庫保管量など)を引いたものであり、会社の予算などに使われることもあります。
営業利益は、この粗利(売上総利益)から販売経費や管理経費などを引いたものです。
つまり、粗利は営業利益よりも大きくなるのです。
営業利益の数値から会社がわかること
営業利益とは、売上高から従業員の給料や事務所の賃貸やリース費用、その売上を上げるために使われた接待費などの経費を差し引いて求めることができます。
この営業利益がプラスであれば、会社の中心事業において利益が確認することができ、会社も健全であると判断されます。
しかし、マイナスであれば、何かしらの問題点を考え改善しなければなりません。
売上原価と粗利の関係を理解することが大切!
ひとつの商品やサービスだけを取り扱う会社はあまりありませんよね。
ある商品の利益の効率が良くないことで、その会社全体の業績が悪化し、資金繰りが困難になるケースもあるでしょう。
売上原価とは、商品の仕入れやその製造のためにかかる費用のことであり、この商品を販売するための必要最低限の経費のことです。
会社の経営を健全に保つためには、この売上原価と粗利の関係を理解することが大切になります。
営業利益と当期純利益の違いからわかること
会社にとって中心となる経営活動(本業)によって得た利益を営業利益といいます。
では、当期純利益とはどのような利益のことは示すのでしょうか?
会社の経営を判断する上で必要な営業利益と当期純利益の違いについてご紹介致します。
純利益とはなにか?営業利益との違い
純利益とは、当期純利益ともいわれ、会社による全ての活動による利益を示します。
ちなみに、税引後当期利益とも呼ばれ、これは一時的な損失や利益を含めたものから法人税を差し引いたものであるということです。
当期純利益とは、会社の利益を判断する最終的な利益額のことです。
営業利益と当期純利益の違いについて
営業利益とは、この会社の核となる事業によって純粋にどれだけ利益を得たのかを示すものです。
当期純利益とは、その他の事業も含め、さらに臨時に発生したお金の出入りなども含め、そこから法人税を引いた最終的な会社の利益のことです。
営業利益と純利益の違い~当期純利益からわかること
当期純利益によって、会社が年度によってどれだけの収益を得たのか、その成果がわかります。
当期純利益を前年度と比較してみたり、競合している他社と比較することで会社の今後の発展について考えることができます。
臨時的な損益も含め、そこから法人税も引くことで算出しているので、会社の損益を把握することができます。
営業利益と純利益によって、会社の何がわかるのでしょう?
営業利益とは、会社の純粋な営業活動によって得られた利益のことです。
この営業利益が大きい会社は、会社として安泰しており、優良な会社だと判断できるでしょう。
当期純利益とは、最終的な会社の利益になります。
ですから、これにより会社の今年度の成果を確認することができます。
当期純利益の比較できる可能性とは
当期純利益とは、社会的コストである法人税を支払った状態の純粋な営業活動による成果とも言えます。
法人税とは、規定により会計計算とは切り離されて計算されるため、それは支払う義務があります。
そのため、その法人税を差し引いた当期純利益は、期間比較を考える場合には難しいかもしれません。
営業利益・純利益・経常利益でわかる会社の経営状態
営業利益とは、企業が核としている本業で得た利益のことです。
それに対して、経常利益とは、営業利益以外の営業活動で得た利益も含めたものを示します。
会社の経営状態を判断するためには、純利益だけではなく、営業利益や経常利益などの様々な利益から考慮することが大切です。
その上で着目するポイントについてご紹介致します。
経常利益とは?営業利益と純利益との違いについて
営業利益が会社の中心となる経営活動(本業)のみで得た利益なのに対して、経常利益とは、会社の中心となる経営活動(本業)で得た利益だけではなく、それ以外の活動により得た利益も含めた利益をいいます。
例えば、銀行の利息や株の儲けなどもこれに含まれます。
営業利益との違いは?経常利益と純利益の関係でわかること
例えば、経常利益が赤字なのに純利益が黒字のとき、これは臨時収入によって純利益だけがプラスになっているのがわかるので、会社の経営は難しいと思われます。
逆に経常利益が黒字なのに純利益が赤字の場合は、業績はまだ回復の見込みがあると思われるでしょう。
このとき、営業利益がマイナスになっているのであれば、経営方針を見直す必要があります。
営業利益・経常利益・純利益で会社の経営状態を判断します
純利益とは、経常利益にさらに臨時的に発生した特別損益を含め、そこから国に納付するべき法人税や住民税など社会的なコストを差し引いたものをいいます。
例え、営業利益や経常利益がプラスになっていても、会社にとって大幅な損失が突然発生したときには、純利益はマイナスになってしまうこともあるでしょう。
しかし、このとき純利益がマイナスでも、営業利益や経常利益がプラスになっているのであれば、会社の経営活動や財務活動は向上していると判断して良いでしょう。
経常利益に注目!会社の業績を知る手がかり
経常利益とは、会社の全ての活動の利益になります。
営業利益と違い、経常利益とは会社の資金のことや事業全体に関わります。
例え、当期純利益が黒字であったとしても、経常利益が赤字であれば、これは会社の経営が危険な状態であることを示しています。
ですから、金融機関や取引先などは、この企業の経常利益に注目しているのです。
利益の種類を理解し、会社の経営を把握することが大切です
会社は利益が安定したり、上がらないと経営は成り立ちません。しかし、利益の上げるために売上を伸ばす努力をするのは、自分だけの力では難しいことです。
なので、利益を上げるためには、経費を削減することが最も効率的な方法でしょう。
会社の経営を把握するには、様々な利益の種類を理解しておく必要があります。
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