業務委託契約について、請負と準委任の違いやメリット、注意点
2017.10.13
業務委託とは、本来は会社が行う業務について、他の専門企業などに代わりにやってもっらうことをいいます。
これには、その全て仕事の完成までを任せる請負契約と、ある一定業務を期間を定めて任せる純委任契約とがあります。
これらは、それぞれに契約上発生するメリットやデメリットがあり、業務委託契約を締結する際には注意しなくてはいけません。
そこで、業務委託契約について、請負と準委任の違いやメリット、注意点などについてもご紹介致します。
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業務委託と業務請負の違いについて
業務委託とは、自分の業務を他の人に委託し、その業務を代わりにやってもらうことです。
まや、業務委託は、請負の業務と委任の業務とに分かれます。
そこで、業務委託と業務請負の違いについてご紹介致します。
業務委託とは?業務請負の違いについて
業務委託とは、本来は自分で行うべき業務について、その全て、または一部を代わりにやってもらうことです。
例えば、車の運転や商品の販売など、その業務のプロにお任せすることができます。
業務請負とは、ある特定の物を完成させることを目的として、それが出来上がるまで仕事をしてもらうことです。
例えば、設計図の作成や建物の建築などがそれにあたり、仕事を依頼した方は完成物が納品されるのを待つだけになります。
業務委託契約と請負契約の違いとは
業務委託契約と請負契約はいずれも当事者は個人でも企業でも構いません。
業務委託契約の対象とは、善良な管理者の注意をもって処理した指定業務になります。
また、請負契約の対象とは、「仕事の完成」になります。
完成までのプロセスには、注文主は関与せず、引き受けた方の全責任となるような契約です。
業務委託契約について、請負と委任の違いを確認
業務委託とは、第三者に対して業務の依頼をすることです。
そして、その業務委託の方法が、請負と委任に分かれます。
ですから、契約書名が「業務委託契約書」だけでは、その業務が請負なのか委任なのかはわからないので、確認の必要があります。
逆に、業務を依頼されて引き受けることを「受託」といいます。
業務委託と請負のメリット・デメリットとは
業務委託は、人材の確保や労務管理などの手間がかからないので、人件費を節税することができます。
ただし、委託先業者のスタッフのミスにより会社がダメージへを受ける可能性もありますので、気を付けましょう。
また、請負は依頼した物が完成するのを待つだけなので労力はかかりません。
しかし、不具合などが見つかったり、依頼とは異なる物が納品されることもありますので、その場合の報酬についてなども契約上考慮するべきでしょう。
業務委託契約や請負契約の注意点について
業務委託契約についても、請負契約についても気をつけたいのは、それがどんな業務の内容で、納期はいつまでなのか、そしてその業務に対する報酬はいくらなのかを確認することが大切です。
業務の内容が不明確だったりすると、割に合わない想定外の仕事を押し付けられることもあるかもしれないので、業務の内容は明確にしなければなりません。
業務委託契約における請負契約について
会社が別の企業などに対して行う業務委託契約には、請負契約というものがあります。
では、請負契約とはどのような契約になるのでしょうか?
業務委託契約における請負契約について、その注意点などご紹介致します。
請負契約とはなにか?業務委託契約について
業務委託契約とは、自分の会社の業務について、他社の第三者に委託するという契約のことです。
委託の対象となる業務とは幅広く、企業においても締結されることの多い契約のひとつです。
また、その委託内容や方法として請負契約があります。
請負契約とは、仕事の完成を目的としており、その成果物が完成するまでは報酬を得ることができない契約です。
請負契約など業務委託契約書において注意すべきこと
契約書の概要などの表記とは、法的には重要視されません。
ですから、時には業務の内容と異なるような文言の提示がされている場合もあるでしょう。
仕事を請負う場合には、その契約書にある紛らわしい表現には注意しなくてはなりません。
業務委託契約、請負契約などの留意点とは
業務委託契約、請負契約といった役務的な契約とは、労務の提供を目的とする契約です。
これらの留意点とは、労働基準法などの強行法規との関係について留意しなくてはなりません。
また、危険負担の明確化や責任の範囲と内容の明確化、雇用における秘密保持義務についてなども留意しましょう。
請負契約の権利の移転について
請負契約では、何らかの物品や情報成果物の作成が仕事となります。
これらは完成しただけでは意味がなく、その仕事の完成後の権利がどのように移転されるのかが問題になります。
ですから、契約書には、具体的にその所有権の移転の時期について明記されているかが重要になります。
業務委託の委任契約とは、請負契約との違い
委任契約とは、作業の完了や製品の完成ではなく、作業の時間や期間によって報酬が決まります。
委任契約の受任者には、作業の完成に対する責任はなく、相手先が依頼した作業を滞りなく遂行することが重要となります。
業務委託契約における請負契約と準委任契約の違いについて
業務委託契約には、請負契約と準委任契約、またはそれ以外の契約があります。
請負契約と準委任契約では、発生する契約リスクが異なります。
そこで、業務委託契約における請負契約と準委任契約の違いについてご紹介致します。
業務委託契約=請負契約・準委任契約ではない
実際には業務委託契約を結んだ際には、それは請負契約なのか準委任契約なのかを確認しなければなりません。
会社によっては、請負契約書なのか準委任契約書なのか、それともそれ以外の契約書なのかを区別している契約書のところもあれば、まとめて業務委託契約契約書としているところもあるので注意しましょう。
業務委託契約の請負契約と準委任契約ではリスクが異なる
報酬面に関して言えば、請負契約は仕事が完成しなければ受け取れませんが、準委任契約では仕事の途中に契約が終了しても受け取ることができます。
その他にも、債務不履行責任や契約解除に関してもそれぞれに発生する契約リスクが異なるので注意しましょう。
業務委託契約の請負契約と準委任契約の違い・仕事例
請負契約と準委任契約の違いについて仕事例でご紹介致します。例えば、ホームページ製作の依頼で、納期を定めてサイトを完成させてから引き渡してもらうことを請負契約になります。
また、システムのテストを業者に依頼することなどは準委任契約になります。
準委任契約のメリット・デメリットとは
準委任契約のメリットとは、必ずしも結果や成果を出さなくても問題にならないということやコンスタントに仕事の受注も可能になるということなどです。
しかし、継続的に仕事を行えるとも限らず、更新の権利などは依頼者側に任せるしかないなどのデメリットもあります。
委任契約と準委任契約の違いとは
委任契約とは、法律に関する内容を委任する契約をいいます。
そして、それ以外の委任契約が準委任契約になります。
例えば、ソフトウェア開発に関してなどは準委任契約で行われます。
準委任契約には、期間の定めがあり、業務の遂行については委託者への「報告書」をもって行います。
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