初めての確定申告…自営業の人が注意すべきポイントを解説!
2017.9.13
サラリーマンから自営業へ・・・そんな転身をした人に訪れる確定申告。初めての場合は何から始めたらよいのか悩んでしまうのではないでしょうか?
始めたばかりだと収入が少ない場合や赤字の場合もあります。副業としてアルバイトを始める人も多いと言いますが、確定申告はどのように進めていけばよいのでしょうか?
経費のことなどわからないことだらけ!自営業の人のための確定申告について解説します!
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この記事の目次
いよいよ確定申告!自営業を始めた人が初めて申告する場合のポイントは?
今まで会社員だった人が自営業を始めた場合、初めての確定申告にとまどってしまうのではないでしょうか?
白色申告と青色申告、自営業の人はどちらがいいの?まずは確定申告の基本事項を理解しましょう。
初めての確定申告・・・自営業の人は「青色申告」にしましょう!
自営業の人は確定申告(毎年2月16日から3月15日の期間ですが、曜日の関係で変わる可能性があります)を行う必要があります。
1月1日から12月31日までの売り上げや経費などを集計し、翌年に確定申告しなくてはいけません。
確定申告には白色申告と青色申告がありますが、特典が多いのは青色申告です。自営業の人は青色申告をするようにしましょう。
自営業の人が初めて確定申告をするなら、直接税務署へ提出しましょう!
確定申告を行うには、「直接税務署へ行って提出する」「郵送」「インターネットを使って提出する」の3つの方法があります。
初めてであれば、直接税務署へ行ってチェックしてもらった方が安心できるでしょう。
ただし、確定申告期間中の税務署はかなり混雑するので覚悟が必要です。
慣れてくれば、インターネットの「e-tax」を利用してみましょう。「e-tax」であれば1月から確定申告を行うことができます。
確定申告を初めて行う自営業の人は会計ソフトを使った方が簡単?
初めての確定申告・・・そんな自営業の人が「会計ソフトを使って簡単にできた。」という経験者の人の意見を聞いて挑戦したものの、失敗したケースも多くあるといいます。
確かに会計ソフトは便利なものですが、控除額などの計算は自分でしなくてはいけません。ソフトがすべてやってくれるわけではないのです。
まずは確定申告についてきちんと理解することが大切です。
自営業を始めて収入が少なくても確定申告は必要?
自営業を始めたものの収入がまだ少ない・・・そんな人も多いでしょう。「これなら確定申告をする必要がないのでは?」と考える人がいるかもしれません。
収入が少ない人の確定申告について考えてみましょう。
自営業の人は収入がいくらであっても確定申告は必要?
一般的に、所得が38万円以下であれば確定申告は不要となります。
なぜなら、所得税の基礎控除が38万円のため、それを差し引くと課税所得がゼロとなり税金が発生しないからです。
しかし、所得が38万円以上あったとしても所得控除が多い場合は、所得税が課税されない場合もあります。
自営業で確定申告を行う場合の「収入金額」と「所得金額」とは?
自営業の人が確定申告を行う場合は「確定申告書B」を使用することになります。
用紙の左側に収入金額や所得金額を記入する欄があります。
サラリーマンであれば収入金額が支給額だとすると所得金額は手取り額のように考えてしまいますが、自営業の確定申告の場合は違います。
自営業であれば、収入金額から経費を引いた金額が所得金額となります。注意しましょう。
自営業を始めてまだ収入が少なくても確定申告をしましょう!
自営業を始めたばかりだと、収入が少ない場合もあります。まだ開業届を出していないという人もいるかもしれません。
それでも確定申告は行うようにしましょう。
たとえ自営業として収入が少なくて赤字だったとしても、青色申告をすることによって特典を受けられる可能性があります。
確定申告の時、自営業でアルバイトしている人の申告方法について解説!
自営業以外にアルバイトをしているという人もいるでしょう。そんな場合の確定申告はどうしたらいいのでしょうか?
法律では10種類の所得があると言われています。複数の収入がある場合の確定申告の計算方法について説明します。
自営業とアルバイト・・・両方している場合の確定申告は?
自営業を経営する傍らでアルバイトをしている人が確定申告を行う場合、自営業の分は「事業所得」でアルバイトの分は「給与所得」になります。
申告する時には、「事業所得」と「給与所得」両方の収入を合算します。
もし事業所得が赤字の場合、給与所得から引くことによって給与所得の金額を減らすことも可能になります。
自営業の人がアルバイトもしている場合の確定申告の所得金額の計算方法は?
自営業の人がアルバイトもしている場合の所得税について考えてみましょう。
自営業で美容院を経営、アルバイトとして飲食店で働いている場合、美容院の収入が「事業所得」、飲食店アルバイトは「給与所得」になります。
所得税を計算する場合には、それぞれの所得を計算後に合算し、その金額を基に(総所得金額)所得税の計算をします。
<事業所得>
美容院の売上:300万円、必要経費:100万円とします。
収入金額(300万円)-必要経費(100万円)=事業所得(200万円)
<給与所得>
アルバイト収入:100万円
収入金額(100万円)-給与所得控除額(65万円)=給与所得(35万円)
<総所得金額>
事業所得(200万円)+給与所得(35万円)=総所得金額(235万円)
となります
自営業の人がアルバイトするなら65万円まで!それなら確定申告の時に税金がかかりません!
自営業の人がアルバイトをすることのメリットは「給与所得控除」でしょう。この金額が65万円なので、その範囲内であれば税金はかかりません。
この他に「基礎控除38万円」がありますが、給与所得控除65万円+基礎控除38万円=103万円となり、これが所得税がかからない「103万円の壁」と言われているものです。
確定申告で節税!自営業の人が計上できる経費の種類は?
収入金額から経費を引いた分を事業所得として確定申告することになりますが、この経費にはどんなものを含めることができるのでしょうか?
事業に関係のあるものなら何でもいい?接待交際費に限度額はある?自営業の人の経費について考えてみましょう。
自営業の人が確定申告する場合、どんなものが経費として計上できますか?
自営業の人は、確定申告する時に経費を計算しますが、この経費は事業に関係するものとなっています。
ただし、使っていないものは経費にならないので注意が必要です。
例えば、商品を大量に仕入れたけどまだ売っていない場合(在庫として残っている場合)は経費にはなりません。
確定申告の経費・・・自営業の人の接待交際費には限度額ナシ?
経費として計上できる「接待交際費」ですが、自営業の人には限度額がありません。そのため、仕事に関する人との飲み会やゴルフなどについても接待交際費に含めることができます。
だからといって、仕事に関係のない人との食事なども経費として計上すると後でばれてしまう可能性はあります。
税務署の人はプロです。怪しまれないように注意しましょう。
要注意!確定申告の時に自営業の人が経費にできないものとは?
事業に関するものであれば計上できる経費ですが、経費に含めることができないものもあります。
例えば、事業主本人の給料。従業員の分は経費として計上できますが、本人の分はできません。
事業主本人が個人的に参加したゴルフコンペなどの参加料なども計上できません。
確定申告は自営業として赤字だった場合でも必要?
自営業を始めたものの、1年間赤字で終わってしまった・・・そんなこともあるでしょう。
もし赤字だったとしても確定申告は必要なのでしょうか?所得税や住民税への影響は?
赤字だった場合の確定申告について考えてみましょう。
自営業の他にアルバイトをしていても赤字の場合、確定申告は?
確定申告の時に事業所得と給与所得を合算しても赤字の場合、申告書の課税される所得金額の欄は0円になります。
青色申告の場合は、赤字の分を翌年以降の黒字部分から差し引くことができる特典があります。
自営業で赤字だったとしても確定申告しましょう!住民税が安くなる可能性も
自営業を始めたけど赤字だった場合、住民税の金額が安くなる可能性があります。
住民税は均等割と所得割の合計金額ですが、所得金額が0円と申告すると、所得割の分だけ住民税の金額が減ることになります。
自営業の人の確定申告・・・節税しずぎても赤字になる場合もあります。
自営業の人は税金で損をしないために「節税」を意識しているでしょうが、確定申告間際になってしまうと節税できるものも限られてしまいます。少しでも早く取り掛かるようにしましょう。
節税もやりすぎてしまうと、赤字になってしまう可能性もあります。反対にお金が減ってしまうこともあるので注意しましょう。
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