確定申告を遡り申告する際の期限や源泉徴収票、必要書類について
2017.9.15
確定申告は期限内に正しく申告することが最も大切ですが、様々な事情で確定申告間に合わない場合もあるでしょう。
その場合は遡って申告することができます。その期限は?源泉徴収票は必要?無い場合は?遡り申告する際の必要書類は?などの疑問についてご説明します。
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確定申告を忘れた!遡り申告の期限や申告の際の注意点
給与所得者は確定申告の必要がありませんが、税金を取り戻すために過去に遡り確定申告をすることは可能です。
遡り期限は何年?遡り申告する際の注意点は?確定申告は5年に1回でもいいってこと?
などの疑問についてご説明します。
確定申告の必要がない人の還付申告は遡りどのくらいまでの期限まで可能?
本来ならば会社員やパートといった給与所得者は、確定申告をする必要はありません。ただし、控除漏れなどで税金を取り戻す場合なら、過去5年間に遡り申告することは可能です。3月15日という確定申告の期限はありません。
確定申告を忘れた!遡りで申告できる?期限が過ぎたら損をする?
確定申告の遡り期限が5年もあるのなら、確定申告の時期でなくても後でいいのでは?と思うでしょう。
しかし、青色申告を受けている人は期限を守らないと本来受けられる65万円の控除を受けることができなくなってしまいますし、白色申告の人も延滞税が発生するので、忘れずに確定申告を行うようにしましょう。
確定申告を遡り提出期限以外で申告する場合の注意点は?
還付申告の有効期限は確定申告期間とは関係なく、対象期間の翌年1月1日から5年間が有効期間となります。
もし過去5年間の間に医療費がかさんだ年があるのなら、直ぐに領収書をチェックし申告するようにしましょう。
確定申告の期限を過ぎて遡り申告する還付申告。5年に1回でも可能?
過去5年まで遡り確定申告を行えるため、極端に言えば、いつも税金を取られ過ぎている人は5年に1回まとめて申告することもできますが、あらゆるリスクを考えても避けた方がいいでしょう。
転職して前職の会社から源泉徴収票をもらえず、手続きができなくてあきらめていても、前職の会社に問いあわせて源泉徴収票をもらい、申告することで還付金をもらうことはできます。
確定申告しないと損?医療費が多いと気付いたら遡り期限内に申告を!
医療費をあまり使っていないと思っていても、医療費控除の対象となる医療費には、薬局で買った風邪薬や通院のための交通費なども含まれ、更に家族の分もまとめて合算できるようになっています。
入院や手術などで高額な医療費を払っていなくても、合計で10万円を超えてしまうケースもありますので注意しましょう。
確定申告の遡り申告で源泉徴収票は必要?無い場合の対処法とは
確定申告を様々な理由で遡り申告することがありますが、その際に欠かせないのが「源泉徴収票」です。しかし、転職により前職の源泉徴収票が入手できないケースもよくあります。
確定申告の遡り申告が必要な人は転職で源泉徴収票が無い人?源泉徴収票がない場合は?提出する際の注意点は?についてご説明します。
確定申告の遡り申告が必要な人は転職で源泉徴収票が無い人?
転職によって中途入社した場合、前職の源泉徴収票が手に入らず、会社が指定する提出期限に間に合わないケースもよくあります。
基本的には会社の指示に従うことになりますが、自身で確定申告を行わなければならない場合もあります。その際は確定申告の期日内に申告しましょう。
確定申告で遡り申告する時に源泉徴収票がない場合は?
源泉徴収票がない場合は、手続きをすることで再発行できます。発行元に再発行をお願いする必要がありますが、前職の源泉徴収票が必要なら、前職の総務課、または人事課に問い合わせて再発行してもらいましょう。
基本的に源泉徴収票は、求められれば発行して良いものとなっているのでご安心ください。
確定申告を2年遡り申告するのに源泉徴収票などを提出する際の注意点は?
遡って確定申告をする際は、必要書類を添えて税務署へ郵送するか持参することで手続きができます。
持参する場合は、銀行口座番号や認印があると手続きも早いので準備しておきましょう。
郵送の場合は返信用の封筒も用意しますが、これは控えの申告書を戻してもらうために必要になります。
確定申告を遡り申告するのに源泉徴収票は必ず必要?
確定申告に欠かせないのが源泉徴収票であり、重要な書類の一つです。
どうしてもない場合は、源泉徴収票の代わりとなる「課税証明書」を市区町村役所でもらうこともできますが、それで代用できるかどうかは転職先によります。一番はやはり前職の会社に再発行してもらうことです。
確定申告を遡り申告すべきかどうかは源泉徴収票でわかるでしょうか?
確定申告が必要かどうかは、源泉徴収票の内容によって判断できることもあります。
源泉徴収票の項目にある「支払金額」には一年間に支払われた給与額、「源泉徴収税額」にはすでに差し引かれた所得税額が記載されていますので、確定申告が必要なのかどうかの判断材料になります。
確定申告を遡り申告する際の必要書類について
確定申告を遡り申告する場合、必要書類をしっかり準備しておくことが大切です。
医療費控除で遡り申告する際の必要書類は?ふるさと納税では?住宅ローン控除では?
確定申告を遡り申告する際の必要書類についてについてご説明します。
確定申告を遡り申告する際の必要書類は?
確定申告書については、国税庁のホームページからダウンロードすることで入手できます。
その他には、
・社会保険料や国民年金保険料の支払額証明書類
・生命保険料の支払い額証明書類
・企業共済金の支払額証明書類
・医療費の支払い証明書
・寄付金の支払額証明書類
・地震保険料の支払額証明書類
などの書類が必要になる場合があります。
確定申告の医療費控除で遡り申告する際の必要書類は?
確定申告書の用紙には、平成何年分のものなのかを記入する欄がありますので、医療費を支払った年を正しく記入しましょう。
また、医療費の支払先が多い場合や医療費控除の金額が高額な場合は、申告書と一緒に「医療費の明細書」も必要になります。
ふるさと納税の確定申告を忘れ遡り申告する際の必要書類は?
・各自治体からの寄付金証明書
・源泉徴収票
・還付金を振り込んでもらう口座番号のメモ
・印鑑
・現住所が記載された免許証や保険証
などが必要です。
現住所の確認については、ふるさと納税を寄付した日から引っ越しをした方のみ必要となります。
住宅ローン控除の確定申告を遡り申告する際の必要書類は?
・その年の源泉徴収票
・年末の残高証明書
・確定申告書
・住宅借入金等特別控除額の計算明細書
などの書類が自分で確定申告をする際に必要となります。
年末の残高証明書は金融機関から10月~11月頃に送付されますのでご確認ください。
2年連続で確定申告を忘れるとどうなるの?必要書類を揃えて遡り申告をしよう!
2年連続して確定申告を忘れてしまうと、青色申告の場合取り消しになってしまい、65万円の特別控除や赤字繰り越しができなくなってしまいます。
復活までに最低でも3年はかかりますので、忘れずに期限内に申告しましょう。
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